母屋で営業されているカフェスペースで粘土細工教室をされていたU様。材料の置き場がないため準備が大変だったり、カフェのテーブルでは作業をするのに小さかったりなど不便に感じられており、納屋に工房を作りたいとのご相談いただきました。昔ながらの伝統工法の納屋でつくりはしっかりしているが、築100年を超えていることもあり、床板・床組が傷んでいたり、左官仕上げの壁に穴が開いていたりと、工房として使うことに少し不安を感じられていました。
施工事例
倉敷市│Barn Reborn.3 納屋から人と人とをつなぐ交流の場に
昔からの構造体や内外装の雰囲気をできるだけ残し、新しく粗雑さのある素材を組み合わせることで、納屋の力強さを感じる工房になるよう仕上げました。新しい床や壁は構造用合板を施工し汚れなどが気になりにくく、それさえも工房の味になるよう材料を選定しました。
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- 工事内容
- 納屋一棟(和室・トイレ除く)
- お客様名
- U様
- 施工エリア
- 倉敷市
- リフォーム期間
- 約1ヵ月
- 費用
- 約423万円
- 施工事例No.
- 94393
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2階に完成した工房は、天井が低かったので、新しく造った間仕切り壁の上部に抜け感を作ることで、狭さや窮屈さを感じにくいよう工夫しました。また屋根からの熱が伝わりやすく暑くなりやすい部屋なので、通気がしやすいようサッシを全て交換しました。
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ご自身の粘土細工以外にも、お知り合いのキャンドルやアクセサリーの作家さんたちの教室やイベントができるスペースがほしいとのことで、母屋との意匠的つながりを持たせつつ、生活空間とは違った場所に感じられるよう仕上げました。
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工房の横には手洗い場を設置。シンクも広いので作業道具なども洗いやすくなっています。
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お母様とお姉様と奥様が一緒にギャッペが編めるお部屋。仲の良いご家族でおしゃべりしながら、楽しく編まれているそうです。
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通常階段は建材屋さんでプレカット(継ぎ手など)された材料を現場で大工さんが組立・施工してくれますが、今回は大工さんが継ぎ手などのカギ込や材料のカットからすべて手作業で施工。古い建物だと現場合わせでの施工が必須となるので、このような大工さんの高い技術が必要になります。
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既存の建具を再現した杉無垢材の玄関建具。新しい木材のため明るい色味ながらも、伝統工法の重厚感が際立つデザインとなっています。今後の経年変化での色味の変化が楽しみです。
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傷んでいた床を補修し、以前のまま納屋としての役割も果たしています。
施工中
施工前
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